【空き家長崎】実績集⑥ 石神町
シリーズ第6弾、当社の空き家再生の実績をご紹介していきます。空き家再生数60棟以上を達成してきておりますが、その中でも通常よりもエピソードが多い物件を、仕入の経緯や、再生の方針などをまじえながらご紹介いたします。※1
以前から反響の多かった実績集のところですが、更新件数が増えてきたら、ホームページの実績ページに移行して、充実させていこうとしておりますので、その際はそちらでもご覧いただけたら幸いです。
【空き家長崎】色々なところに相談しても断られた
長崎新聞に掲載していただいたことで当社も空き家を取り扱う会社として認知していただくことになり、会社の固定電話に直接お電話をいただきました。
「長崎新聞をみて電話しました。義理の弟の所有している空き家について相談をしたい。」という内容のもので、すぐにお約束を取り付けて、現地をみさせていただくことになりました。
現地にて待ち合わせをして、色々とお話を伺うことになりました。
「長崎としては、階段は少ない方だが、年齢につれて、上り下りがしんどくなってきた」
「建物に何かがあったとしても、対応することができなくなってきている。何かが起きる前に手放してしまいたい」
「市役所に相談しても、対応できないと言われてしまった」
「空き家をやっている不動産会社に相談して、実際に見にこられたが、対応できないと断られてしまった」
「義理の弟には子供がいないため、引き継ぎできる人がいない」など
義理のお兄様が窓口となって色々調べて、なんとか引き受け先を探していたとのことでしたが、その全てが具体的な話にならず、本当にどうしようかという困った状況だったということです。
それでも、すぐに引渡ができるように、室内の荷物は最小限になるまで減らして準備をされていました。引き受け先が決まったら、すぐ動き出して、白鳥町や清水町など別の場所に引っ越しすることをイメージされていました。家賃の予算は4万円。とにかく、今の家の引き取り先が見つからない限りは動けないが、できることはしようと、調べ尽くしている時に、当社のことを長崎新聞をみたことで知ったということでした。
【空き家長崎】空き家再生にも色々な方法があるということをご提示
とはいえ、現状では義理の弟様がお住まいになっていて、「空き家」という状態ではありません。電気も水道も使える状態でした。当社の中では、将来的に空き家になってしまう可能性がある建物のことを「空き家予備軍」として捉えていますが、まさにそういった状況でした。
引っ越しをするとしても、今から長崎市内でも住んだことがないエリアに引っ越すこと自体もしんどいと思いましたし、何より建物の所有者責任を卒業したいという意向を強く感じたところでしたので、空き家再生といっても色々な方法があるということをお伝えすることにしました。
・当社で引き受けをした後、退去していただき、空き家再生の工事をおこない賃貸として貸し出す方法
・当社で引き受けせずに、ポータルサイトに掲載して、売却活動をする方法
・親族でいつでも使えるように、建物のメンテナンスをおこないながら、集まれる場所として保管する方法
・そのまま住んでいただき、賃貸借契約に切り替える方法
など上記以外にも色々と方法があることをお伝えしました。
やはり色々とお話をうかがっていくと、最後の「そのまま住んでいただき、賃貸借契約に切り替える方法(いわゆるリースバック)という方法に大変興味をお持ちいただきました。
・この悩みを早く解決したい
・引っ越しするといっても費用と手間がかかる
・家賃が4万円入居できるところが見つからない可能性がある
など、色々なご要望を全て叶えることができるのが、このリースバックという方法でした。
自分が住み慣れたところに引き続き住むことができる。階段の上り下りが本当に厳しくなってきた場合は、平地のアパートに引っ越しをするなど考えられますが、本当は、まだ今のところに住んでいたいというお気持ちをおもちだったということです。
【空き家長崎】リースバックもひとつの空き家再生の手法の1つ
将来的に、空き家になってしまう可能性がある「空き家予備軍」。この状態でその物件を引き受けることができたら、空き家を減らすことができるのではないかと感じることがあります。今回お問い合わせ頂いた方もそのことをよくご理解されているご様子でした。空き家になって、老朽化が進んでからでは、本来再生できたはずのものが再生できなくなってしまうことがあります。シロアリ被害や雨漏り被害が進んでからでは、もう取り返しがつかない状況になってしまいます。
空き家予備軍の状態で、所有権を引き受け、そのまま住んでいただくというリースバックの手法は、潜在的な空き家を市場に出すことのできる方法になってきます。リースバックで契約中の方が退去された際には、空き家になってしまう可能性が極めて高いということがわかれば、そこから先の空き家再生に向けた準備を進めることができます。リースバックにてご契約をおこない、入居中に起きた不具合を、少しずつ直していったりすることができますし、大きな被害になる前に気づくことができるため、被害を最小限にとどめることができるからです。
まとめ
実績集として石神町の案件をご紹介いたしました。通常通りの空き家再生では、空き家の状態からスタートして、リフォームをして、入居募集か自己居住用として販売するかという進め方になりますが、今回はリースバックという将来的な空き家になってしまうものを防止する方法として採用しました。当社としては、リフォームすることが目的でもなければ、リースバックをすることが目的ではありません。あくまでも長崎市内から空き家を減らすことからスタートしておりますので、手法は空き家が減ることにつながるものであれば、全て対応可能だと思っています。ご自身がご所有されている空き家について、相談したいなどご希望がありましたらいつでも下記よりお問い合わせをお待ちしております。
※1. 今回の石神町については、もともと住んでいた方がそのまま住むという結果になったため、個人情報保護の考えに基づき、写真を掲載するのをやめております。特定されると今の入居者(元所有者)の方が住みづらくなってしまったりする可能性があるからです。ご承知おきくださいませ。
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