【空き家長崎】実績集④ 三原1丁目
シリーズ第4弾、当社の空き家再生の実績をご紹介していきます。空き家再生数50棟以上を達成してきておりますが、その中でも通常よりもエピソードが多い物件を、仕入の経緯や、再生の方針などをまじえながらご紹介いたします。
【空き家長崎】新規業者様との初取引案件
この三原1丁目を手がけるまで、最初に出会った不動産会社の方からのみ、空き家の情報をいただいてきました。理由としては、空き家なら非常に高い確率で買取をしている当社と、誰に売れるかわからない空き家を掲載して、問い合わせ対応の工数がかかってしまう担当者とで、やりたい方向性が完全に一致するからです。業者様からみれば、当社は、住所だけ送って問題なければ、中を見てもらってすぐに契約決済に進むことができるため、お互いに楽に取引を進めることができます。
こういった良い流れができていたのですが、状況が変わってしまうようなことが起きたのです。それが、その不動産会社の方の所属している会社の方針として、「空き家の価格帯の物件を取り扱わない。」ということが決まってしまって、当社に物件を紹介できなくなってしまったという連絡を受けたことが大きな理由になります。当社としても空き家の情報は直接お問合せをいただいたりしておりましたが、このままでは空き家再生のスピードが遅くなってしまうということが懸念されたため、他の業者様が掲載している空き家を全て連絡をして、今回の三原1丁目の購入につながりました。非常にスピード感ある取引を進めていただき、当社も内見した当日に結論を出せたのではないかと思います。
【空き家長崎】三原エリアとは
三原エリアは、戸建需要は高い傾向にありますが、あまり高台に上がりすぎると、極端に需要が下がったりするため注意が必要です。この場所は、階段の傾斜角度はあるものの、段数はそこまで多くなく50段くらいでした。西側にしか建物がたっておらず、東と南は通路になっていて、風通しがいい気持ちがいいところです。北側は崖下になっていて、目線は気になりません。庭で家庭菜園をしたり、景色を眺めたりするには、庭がちょうどいい空間になっていました。
㎡数が戸建にしては控えめな広さだったため、2人暮らしには適していると感じました。
【空き家長崎】三原1丁目 実績写真
こちらの物件は、初めての試みでしたが、バスルームの壁と床にシートを貼るという施工方法で進めました。㎡数が少ない分、再生にかかる予算に余裕が生まれたため、バスルームの床と壁のタイル部分を覆うようにシート貼りをおこないました。キッチンもシステムキッチンに変更していて、和室もなくなりました。2人暮らしを想定する場合は、部屋数が少ないことが多いです。そうなると、それぞれの部屋で和室や洋室など分かれてしまうとよくないので、全て洋室に変更しています。
【空き家長崎】三原1丁目 外観
【空き家長崎】三原1丁目 玄関
【空き家長崎】三原1丁目 一階奥洋室
【空き家長崎】三原1丁目 トイレ
【空き家長崎】三原1丁目 キッチン
【空き家長崎】三原1丁目 お風呂
【空き家長崎】三原1丁目 1階洋室
【空き家長崎】三原1丁目 2階洋室
2階は和室で2部屋あったところを1部屋にして、12帖の広めの洋室になりました。壁はクロスではなく、質感を出すために耐久性が高いジョリパットという製品を採用しています。床もそれぞれの部屋で雰囲気を変えていて、自分の部屋と言えるような、特別な空間としてイメージしていただきやすくしました。空き家の管理状態が良かったため、比較的室内に費用をかけることができ、大変きれいな仕上がりになりました。屋根や外壁を気にしなくていい状態で管理するのはなかなか難しいですが、やはり風通しなどメンテナンスはしていたそうです。
まとめ
空き家再生は、もともと状態がいいものと悪いものがありますが、もともとの状態をいい状態に保っていただけると、今回のようにリフォーム費用を多くかけることができます。空き家が生まれ変わり、また新しい家として築100年まで現存することも可能なのです。古くなってしまったから壊すというのは、最終手段で、以前の文化や、生活を継承していけるよう、環境にも考慮したうえで、現存の空き家を可能な限り現代に残していきたいと考えております。そういった空き家再生の考え方が広まっていけるよう、常に発信を心がけていきます。