【空き家長崎】実績集① 川上町
今回からシリーズで、当社の空き家再生の実績をご紹介していきます。空き家再生数50棟以上を達成してきておりますが、その中でも通常よりもエピソードが多い物件を、仕入の経緯や、再生の方針などをまじえながらご紹介いたします。
【空き家長崎】当社の最初の空き家再生物件
記事やSNSでお話してきておりますが、初めて長崎にきたときに、長崎で事業をやろうと真剣に考えるようになった際、その日にご紹介いただいた物件が、こちらの川上町です。
不動産会社の方と一緒に友人の物件をまわることになったのですが、その友人も、私が購入する可能性もあるということを不動産会社の方に伝えてくれていたようで、ご用意いただきました。
今、空き家再生事業をおこなっていますが、実は、今思えば、この川上町ほど最初の状態がよくなかった物件は比較的珍しい方だったのだなと感じます。みなさん空き家はやはり完全に放置というよりは、ある程度管理されていたり、売却の準備を進めていたりすることもあるため、ここまで草木が生茂り外観の状態が確認することができないほどには、あまりなりません。ここまでの状態になるには相当な年数を空き家にしているということになります。金額も値段がつかないくらいということを不動産会社の方に言われて、「この状態から本当に再生できるのかな。」と不思議に思ったのをよく覚えています。ただ一方で、これくらいの状態のものが、全国にある状態だとすれば、こういった物件を再生できなければ、空き家再生事業は成り立たないということも考えました。まさに最初に空き家再生をおこなうのであれば、最適な物件なのかもしれない。そういう思いで内見に進んでいきます。
【空き家長崎】川上町① アプローチの階段から外観写真
【空き家長崎】川上町② アプローチの階段部分が草木でおおわれています。
【空き家長崎】室内の状況
室内の状況は、それなりに残地物があったりしたものの、建物の作りとしては生活しやすいもので、間取りも1階に2部屋とダイニングとキッチン、2階に2部屋と4DKで部屋数も問題なく、再生した後、物件を販売したり賃貸に貸し出すとしても十分なものでした。ただ、草木がここまで生い茂っているので、当然雨漏り後や、床がゆるくなっているところ、隙間風や傾きも十分に見受けられましたし、それらがどの程度費用がかかるかというのも想定することが難しい状況でした。ただ、このままの状態にしておいても近隣の方の迷惑にもなりますし、石橋駅からも15分程度で歩ける距離感で、片側1車線の車道から階段で20-30段あがるだけなので、きれいにすれば、十分に再生可能であると判断し、購入することになりました。
【空き家長崎】リフォーム完成
【空き家長崎】川上町③ 外観の草木はもちろんかなりきれいになりました。
【空き家長崎】川上町④ 玄関にはシューズボックスを新設
【空き家長崎】川上町⑤ キッチンも新設 床下収納も設けました
【空き家長崎】川上町⑥ 使える床はそのまま、再利用が難しければ床は張り替えです。
【空き家長崎】川上町⑦ 2階も洋室に変更しています
【空き家長崎】川上町⑧ 2階の寝室から起きたらすぐ顔が洗えます
【空き家長崎】入居募集
入居募集をすると割と時間もかからず入居が決まり、しばらく住んでいただいたのですが、その方のご事情により退去となり、今では再生後2回目の入居募集となっています。(2024年8月現在)
戸建の入居者募集については、アパートと違って、入居の間取りにオリジナリティがある分、入居者の好みや、ご家族構成によって条件があわないことがありますが、条件があえば、その家族構成が変わったりしない限り、条件が合っている状態の分だけ、長くお住まいいただいております。本当にご自身の購入した家のようにみなさんが手入れをしてくださるようになり、完全に物件が蘇ることができます。
まとめ
最初の空き家再生物件ということもあり、リフォーム費用をかけすぎてしまい、事業としてはなかなかうまくいきませんでしたが、再生する余白が多い分、色々な経験をすることができ、そういった意味でもこの川上町が1棟目でよかったなと、今でも思っております。ここでの経験を次に活かしていくことになるのですが、このくらい草木が生茂りボロボロになってしまった物件でも再生できるということがわかるようになったため、今ではどんな物件がご相談にきても対応できる自負があります。「今のうちの空き家でも再生可能かな?」というように気になることがありましたら、いつでもSNSのDMやお問い合わせよりお気軽にご連絡くださいませ。