空き家

【空き家長崎】実績集⑤ 伊良林2丁目Ⅱ

シリーズ第5弾、当社の空き家再生の実績をご紹介していきます。空き家再生数50棟以上を達成してきておりますが、その中でも通常よりもエピソードが多い物件を、仕入の経緯や、再生の方針などをまじえながらご紹介いたします。

一旦、実績シリーズは今回でとどめておきます。もし続きを読みたいという要望が多いようでしたら、追加で記事にしていきます。

 

【空き家長崎】ドッグラン付 平家

 

伊良林2丁目Ⅱという物件を購入する際に、1番決め手となったのは、広い庭があるという点です。戸建に引越する理由のひとつとして、ペットを飼いたいまたは飼っているという理由があります。アパートやマンションでは、ペット飼育不可のところが多く、騒音や臭気などの理由でなかなか了承してもらうことができません。また、長崎市内は平地が少ないということもあり、ドッグラン自体が多くありません。

物件の場所は伊良林の亀山社中近く、若宮稲荷神社の上の道路から少し階段で上がったところに位置します。平家で庭があり、景色も抜けていて気持ちのいい物件です。屋根裏と床下を確認していますが、屋根裏は解体すればもっと余裕があるので、今後は屋根裏部屋をつくったり、天井高が高い物件にリフォームすることも可能です。実際に自宅用として購入するにも面白い物件なのですが、思ったより早く入居申込が入ったので、売買は入居者が退去されることがあれば、検討することになります。

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ ドッグランを勝手口からみれます

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ ドッグランを勝手口からみれます

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ ドッグランとして利用可能

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ ドッグランとして利用可能

 

【空き家長崎】出会った時の印象

 

今まで出会ってきた空き家は、比較的外壁が築年数相当ではあるものの、穴が空いたりしているものは少なかったように思います。今回の伊良林2丁目Ⅱは外壁が杉板で覆う仕様なのですが、杉板がところどころ朽ちていて、穴が空いている部分もありました。見た目はあまり良くなかったのですが、室内に入ると、非常に好感が持てるような、前所有者がメンテナンスをしっかりしていたことがよくわかるような状態でした。建具についても、少し調整をすればそのまま使えるような状態で、床については一部ゆるいところはありましたが、直せないレベルではないこと。給湯器は新しく変えたばかりで交換の必要がないことなど、色んな条件が重なり再生しやすい物件だと感じました。

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ 玄関から新大工方面の景色がよくみえます

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ 玄関から新大工方面の景色がよくみえます

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ 外観

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ 外観

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ キッチン・ダイニング

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ キッチン・ダイニング

 

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ 洋室

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ 洋室


【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ 洋室②

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ 洋室②

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ 洋室③

【空き家長崎】伊良林2丁目Ⅱ 洋室③

 

【空き家長崎】前所有者とのつながりを大切に

 

当社は、前所有者の方とはできる限り連絡がとれる関係を続けていきたいと考えています。管理している物件には、前所有者の方や関係する方々が住んでいました。私もそうですが、以前住んでいた家のことは、よく覚えています。街の思い出の風景や雰囲気も覚えていますが、過ごした家の方が思い出は深く残っている気がします。そういった気持ちを大切にしたいので、もし前所有者の方が、もう一度現地に行かれた時に、まだ家として保っている状態にしておきたいという思いもあります。もちろん中には、人が住んでいることが前提ですが、外観だけでもみれたら、少し、昔に戻れるというか、思い出が蘇るというか、そういった気持ちになっていただけるのかなと考えるからですね。今や未来のことはもちろん大切で、自分でしっかり見据えないといけないものかもしれませんが、ふと立ち戻るというか、以前の自分と会話するような、そんな空間をいつまでも残せたらいいなと思っています。この物件もそうですが、どこかで、前所有者の方の目に触れてくれたら嬉しいです。もちろん直接連絡することはできるのですが、あまりインターネットをしていない方々も多いため、関係者の方で気付いた方がいらっしゃれば、ぜひみせてあげてほしいです。いまや、インターネット上に残すことで、どこにいても触れられるようになりました。実物に触れるには、現地に行かなければなりませんが、いけない方にとっては非常にすばらしい仕組みですので、ぜひご覧になっていただきたいです。

 

【空き家長崎】まとめ

 

空き家再生は、ただ再生することだけが目的かというと、それだけでもありません。歴史や文化を継承していくことにも寄与していきます。可能な限り間取りや雰囲気をそのままにして、住める状態にしているのも、そういったことが影響しています。こういった歴史や文化の継承を発信していくためには、当社として今後も空き家について、発信をやめてはならないと、常日頃から感じています。