空き家

【空き家長崎】窓(サッシ)と補助金

今回は、空き家を長崎市内で再生する際に、窓サッシについて話題に出ることが多くなってきましたので、現状ある補助金の話も踏まえてご紹介していこうと思います。

 

【空き家長崎】サッシとは?

 

そもそも窓は「サッシ」と「窓ガラス」から構成されています。その中でも、サッシは、窓を家に取り付ける役割を持つ「枠」とガラスを枠にはめ込むための「框(かまち)」で構成されています。窓を紹介する上で、サッシは重要な要素のひとつになります。

 

【空き家長崎】よくみられる窓ガラスの種類

 

①単層ガラス(単板ガラス)

ガラス面が1枚板で採用されているものです。現代の複層ガラスなどと比べると、非常に安価で室内の建具等にも使用しやすく、加工もしやすいことから、この空き家再生で取り扱う築年数40年-50年の建物の多くは、この単層ガラスが採用されています。しかし、結露がしやすく、温度を遮断する機能は低いため、冬はとても寒く、夏は暑いです。また割れやすく、飛散しやすくなっているため、防犯面を考慮すると今では採用されていないことが多いです。

②複層ガラス(ペアガラス)

ガラス面が複数のガラスで構成されているものです。ガラスとガラスの間に空間(中空層)を設けて、空間を確保するためにスペーサーと呼ばれる乾燥剤入りの金属部材を挟み込んで、その間に乾燥空気を封入しております。またその乾燥空気も「アルゴンガス」と呼ばれる熱伝導率の低いガスを封入したものや、中を真空にした「真空ガラス」といったものがあります。複層ガラスは、カビの原因となる結露を防ぐことができます。空き家である際には、室内と室外の気温差が生じにくい(エアコンや暖房器具をつけっぱなしということがないため)ですが、生活していく上では重要な要素になります。また、先程の注入している空気やその空間を設けることで、断熱効果が高くなります。そうすると、冬にお風呂から上がっても、ヒートショックなどを起こす原因となる急激な温度変化がなく、快適に過ごすことができます。2000年以降の省エネ住宅という考えが浸透してきてからは、ほとんどの住宅がこのペアガラスが採用されていますが、現存する建物の普及率は全体の4割で、空き家再生で取り扱う建物でこの複層ガラスが採用されている建物は、追加でリフォームをしていたりしない限りは、存在していません。

 

【空き家長崎】窓ガラス補助金について

 

空き家再生をおこなう上で、窓サッシはリフォーム検討する際に重要な要素になります。木サッシであることもあり、この年代の木サッシは、単層ガラスでかつ、隙間も多いため機密性も低いため、当社も引き受けする際には全体のサッシの状況を確認するようにしています。

そのサッシのリフォームをおこなう際の補助金では、「先進的窓リノベ事業」というものや、「長崎市住宅支援リフォーム補助金」というもので予算がくまれていて、申請することができます。色々なサイトで補助金について学ぶことができますが、あくまで現場で申請している私たちからすると、補助金では、窓ガラスサッシの製品代は補助金でまかなって、工事代(工賃、人工代)は自己資金でまかなうケースが多いと感じますし、そのように案内してくれるリフォーム業者様が多数という印象です。ご自身で申請するのはなかなか難しいことも多いため、色々と調べた上で、専門家に相談することをおすすめします。

 

まとめ

 

今回は窓サッシとその補助金に関して簡単に紹介しました。特に空き家再生の場合は、全ての窓をペアガラスに変更するとなると、それだけで100万円以上かかったりしてしまうため、変更する箇所、申請する補助金は見極めをして、判断していくことになります。窓の多い住宅は光が入ってきやすく大変気持ちがいいですが、その分サッシ交換等の工事をおこなう際には費用面に気をつけて検討する必要するようにしましょう。