空き家

長崎の空き家を「処分」ではなく「引き継ぎ」へ

長崎県では空き家の増加が社会問題となりつつあります。「空き家=処分」というイメージがある方がいらっしゃるかもしれませんが、当社では空き家を単なる「処分」の対象ではなく、次世代へと引き継ぐべき大切な財産と考えます。この記事では、空き家を適切に引き継ぐためのポイントと、専門家の活用方法についてお伝えします。

 

なぜ「処分」ではなく「引き継ぎ」なのか?

 

「空き家のことを考えると気分が重い」「自分や家族だけでは空き家をどうすればいいかわからない」当社に寄せられる問い合わせの中には、そんな深刻なものもあります。もともと空き家は、ご家族の大切な思い出や愛着が詰まった「資産」でもあるはず。しかし、住む人がいなくなってしまい、家としての価値が失われ「処分する対象だ」と考えざるを得ないのは、悲しいことです。当社では、そうした所有者の方々のご事情をくみ取りながら空き家を「新たな価値を持った住まいにする」ことを目標にしています。つまり空き家を「処分」ではなく、空き家を再生して「引き継ぐ」ことこそが大切だと考えているのです。

 

空き家の価値を守るためのポイント

 

空き家を処分する、という考え方ではなく「次の住み手に引き継ぐ」ためには、やはり現所有者の方に行動をお願いするほかありません。というのも、放置期間が長くなればなるほど、建物の劣化が進み、引き継ぎが困難になってしまうケースがあるからです。

例えば過去には、シロアリの被害がひどく、主要な柱がすべてシロアリによって食べられてしまったため、再生を断念したケースもあります。
まず、そうならないために、所有者の方にお願いしたいのは「空き家を次の方に受け渡すんだ」という気持ちになっていただくこと、そしてそれと並行してまずは「室内の残置物を撤去する」ことを念頭においてほしいと思います。ただ、残置物の撤去は多かれ少なかれ、なかなかご家族だけでは進めることが難しいと感じています。
「この洋服は捨ててしまっていいんだろうか」「この写真はどれくらい残しておけばいいんだろう」と選択と決断の回数が多いため、挫折してしまいがちなのです。何回かに分けて複数人で手分けして片づける、あるいは片づけ代行業者などを手配し、利用するのもひとつの手です。

不動産会社の活用方法

 

また、所有者自身でそうした行動が難しい場合は、まず空き家専門の不動産会社に相談すると良いでしょう。空き家専門の不動産会社は、単なる売買の仲介だけでなく、空き家に関する相談事へのアドバイスや、建物の点検、買取となれば修繕対応、次の入居者探しや賃貸管理といった部分まで多岐に渡り対応してくれます。

とくに当社では賃貸管理において、入居者の方が長く住み続けられるよう、細やかな対応を心がけています。水漏れやエアコン設置など、日々の困りごとにも迅速に対応することで、空き家を「住み続けられる家」として維持しています。

 例えば、賃貸用に再生したある物件は、1人暮らしの方に住んでいただいているのですが、キッチンの水道で水漏れがあったときには、直ちにパッキンを取り換えたり、給湯器がエラーになっていたときには修理をしたりといった対応をしています。空き家を買い取らせていただいたあとこそ、不動産会社の腕の見せ所です。不具合が生じたらすぐ対応していくなど、賃貸管理にまで精通した空き家専門の不動産会社を選ぶと良いでしょう。

 

再生が難しく処分する場合の手続き方法は?

 

一方で、どうしても再生が難しい空き家もあります。長崎県では、各市町村で空き家の相談窓口を開設しています。そちらにまずは相談してみるのも良いかもしれません。また、空き家の解体や除却を検討する場合は、市町村の窓口や補助金制度の利用も検討できます。ただこれらも所有者ご自身で進めるのは難しい面もありますので、まずは空き家専門の不動産会社への相談をおすすめいたします。

 

まとめ

 

空き家は「処分」するのではなく、次世代へと「引き継ぐ」財産です。ただ単に売却すればよいのではなく、適切な管理や早めの対策を行うことで、その価値を維持し、次世代へと引き継ぐことができるのです。放置された空き家は老朽化が進み、大規模な修繕が必要となる一方で、定期的なメンテナンスや早期の売却・活用を検討することで、より良い状態を保つことが可能です。大切な財産である空き家を未来へつなぐためにできることを取り入れることで、次世代に繋げていきましょう。

 

当社では、長崎市内の空き家を専門的に取り扱い、そこから全国の空き家を減らしていく活動をしており、空き家に関するノウハウがたくさんあります。空き家の売買について、ご相談やご質問などございましたら、お気軽にご連絡をいただけたらと思います。ご連絡お待ちしております。

 

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