長崎の空き家対策で気をつけるべき2つのポイント
親や兄弟、親戚などが高齢化になり、施設や病院などそれまで住んでいた家から離れることがあります。もちろん、完全な空き家ではありませんが、人が通常住まない状態は「プレ空き家」と呼んでも良いでしょう。この状態になったとき「空き家にさせないための工夫」と、「空き家になってしまった場合の対策」を覚えておくと家のダメージを最小限に減らすことが可能です。本記事ではこの2つについて解説していきます。
空き家にしないための対策
まず、空き家にさせないための2つの対策です。
1 家を残すのか、残さないのかを明らかにしておく
まずは、家そのものを残すのか、残さないのかを話し合います。残す場合は、誰が主な管理をするのか。その費用は誰が負担するのか。あるいは残さない場合、売却するのかどうか。売却するなら査定をお願いして、おおよその金額を予め知っておくとよいでしょう。
2.「所有者を誰にするのか」あらかじめ決めておく
家を残すと決めたなら、所有者を必ず決めきってしまいましょう。「誰が相続するのかわからない」という宙ぶらりんな状態になると、誰も家の管理をしなくなってしまうからです。なお、所有者を決める話し合いは、該当の家に住むご両親やご兄弟のご存命中がのぞましいです。というのも、両親などが亡くなってしまうと、その段階から相続が発生してしまい、法定相続分で持ってしまうと「売ったお金を分配する」「売れるのか」など争いのもとになり、話がまとまらなくなります。
ましてや、年数が経ち空き家になると相続する側は、「引き継ぎたくない」と「いや、引き継ぎたい」といって話が平行線をたどってしまう場合もあります。予想以上に時間と手間がかかり、ご自身の生活を圧迫するかもしれません。
また、売却するにしても、所有者の全員の同意がないと売却はできません。仮に相続が発生した場合、例えば姪っ子や甥っ子が相続の権利を持ってしまうと、収拾がつかなくなることも考えられます。
とくに長崎の空き家に関しては、斜面地の場合希望の値段がつかない可能性もあります。「空き家をどうするか」で無用なもめごとが起こってしまうのなら、前もって引き継ぐ人を1人に絞ることをおすすめします。
また、決まった事柄は、「公正証書」として残しておくと「言った・言わない」のトラブルも防げるので、必ず手続きを行うようにしましょう。
空き家になってしまった場合の対策
残念ながらさまざまな事情で空き家になってしまった場合は、なるべく早い段階で権利者の方々で話し合って、今後の方向性をまとめておくようにしましょう。もし空き家を売却する場合、空き家の期間が短ければ短いほど、より手放しやすくなります。
また、空き家になってしまった場合は、月に1回程度、窓や戸を開けて家の換気をしましょう。家の中に残置物がある場合はできる範囲で撤去します。とくに衣類は放っておくと虫がわいたりするので注意しましょう。さらに庭がある場合は雑草や木の手入れも行いましょう。
「意外とやることが多いな」と思われるかもしれませんが、このようなメンテナンスを行っている家であれば、劣化のスピードをゆるやかにすることができます。
ただ、これらはとてもではありませんが、1人ですべてを行うことはできません。とくに家族の方の思い出が残っているモノは「どれを捨てて、どれを残すの?」と思ってしまい手が止まってしまうことも少なくありません。その際は、何人かのご家族で手分けをして片づけをしたり、場合によっては片づけの専門業者にお願いしたりするほうが良いでしょう。いずれにしても、相続が発生後、なるべく早く家の中を空っぽにしておくこともぜひ覚えておいていただければと思います。
まとめ
空き家にしないための対策、空き家になってしまった場合の対策について紹介しました。空き家をどうするのかについてはご両親が存命中にある程度、段取りを話し合っておくことをおすすめします。
また空き家になってしまった後はできるだけ家を空っぽにしておきましょう。とくに斜面地である長崎では空き家である期間が長くなると、最終的に売却できないことも考えられます。手間はかかりますが、定期的にメンテナンスをして、家の劣化を防ぎましょう。
当社では、長崎市内の空き家を専門的に取り扱い、そこから全国の空き家を減らしていく活動をしており、空き家に関するノウハウがたくさんあります。空き家対策について、ご相談やご質問などございましたら、お気軽にご連絡をいただけたらと思います。ご連絡お待ちしております。
◆こちらの記事も読まれています
・長崎の空き家活用術!意外と知らない活用法から注意点まて徹底解説