空き家を「賃貸に出す」ことのメリットやリスク
「空き家をリフォームして賃貸に出すのがいいのか?」「それとも空き家を売却してしまった方がいいのか?」など、空き家を持っている方の悩みはつきません。さまざまな方法がありますが、リフォームを行い賃貸に出すことをおすすめしています。ではその場合どんなメリットやリスクがあるのでしょうか? 今回は詳しく解説します。
空き家をリフォームして賃貸に出す場合のメリットとリスク
空き家をリフォームして賃貸に出す場合のメリットは、何といっても手ごろな価格帯で現金での交渉を進められることです。投資目的で新築戸建を購入する場合、物件価格は少なく見積もっても2,000万円以上はかかります。まず間違いなく、融資を受ける必要があるでしょう。
しかし、空き家でのリフォームを行う場合、多額の費用は必要ありません。空き家であれば、安ければ購入時の物件価格は100万円程度、リフォーム代を含め
ても300~500万円程度で十分リフォームができ、賃貸に出すことができます。
「借り手がつくのか?」という点が心配になるかもしれませんが、実は戸建賃貸は、全体的に供給量が少ないため、需要が高いのです。実際に当社の賃貸用の
戸建建入居率は約9割で、ほとんど退去もありません。入居者はひとり親世帯や1人暮らしの世帯、さらには、高齢のご両親と娘さん夫婦世帯など実にさまざま。おそらくみなさんが思っている以上に、「戸建を借りたい」という方は多いのです。
一方空き家賃貸におけるリスクは、老朽化による劣化でしょう。半年でも空き家にしてしまうと、劣化し始めるため、数年経ってしまうとシロアリ被害など思いもしなかったダメージを受けている場合もあります。その点、当社では空き家をチェックする際必ず「修繕リスク」についても検討します。そのリスクを見越したうえで適切なリフォームプランを提案するため、このようなリスクはほとんどないと考えてよいでしょう。
空き家に住みたい人たちにとって、大きなメリットを提供できる
賃貸に出す場合のメリットとリスクをご紹介してまいりましたが、実は空き家を賃貸に出す場合は、借り手側にもメリットが多いのです。
中古住宅を賃貸に出す場合、多くの場合オーナーは「より高い値段で賃貸に出したい」と思うでしょう。それもそのはず、例えば2,000万円の価値がある物件であれば、やはり家賃は7~8万円か、それ以上を狙う人もいるはずです。
しかし、空き家の場合リフォームをして売りに出せる状態にすれば、少なくとも「リフォームにかかった分+α」で家賃を設定しよう、と思うものです。それどころか、空き家で誰も住まなかった物件に対して「誰かが住んでくれるだけでありがたい」という気持ちになるため、高額な家賃設定はしません。
この「気持ち」は、実は借り手にとっては好都合なもの。実際、リフォームを行った空き家に5万円前後で住んでいる方もいらっしゃいます。こうした状況は借り手にとって「ありがたい」いう状況といっていいでしょう。この部分に私は、空き家のリフォームでしか叶えられない「win-winの関係」があると考えています。
また、結果的にオーナーがリフォーム済みの空き家を売ろうと思ったとしても、初期投資がそこまでかかっていないので、「まあこれくらいで売れればいいか」と価格に関する条件が緩くなるので、「買いやすく売りやすい」状況も作り出せるのです。
私たちはこれまで多くの空き家物件の借り手様とお話をしてきましたが、みな「戸建に住めるなんて思わなかった、本当によかった」とおっしゃいます。つまりこれは、大きな意味で社会貢献ともいえることなのではないでしょうか。
まとめ
空き家をリフォームして住む、ということ自体、まだまだ件数が少ないため「予想がつかない」方もいらっしゃると思います。しかし、「空き家」という住宅を流通させ、賃貸契約を結んでいくことは家の有効活用と共に、「戸建に住む」という経験を増やしていくことだと考えています。
当社では、長崎市内の空き家を専門的に取り扱い、今後は全国の空き家を減らしていく活動を広げていきたいと思っております。空き家に関するノウハウも有しておりますので、なにかご相談やご質問などございましたら、お気軽にご連絡ください。
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