空き家再生について記した初の書籍出版 再確認した「残す」ことの大切さ

大人になると、なかなか「初めて挑戦する」という経験も少なくなるものです。しかしながらありがたいことに、先日私は、自身の経験をベースに空き家再生事業について記した初の書籍『全国の空き家を、長崎から。』を出版させていただきました。
私は普段から読書が好きで、寝る前や移動中などによく本を読んだり、自分でも文章を書いたりしてきましたが、1冊の本にするためには表現を見直したり、最新事例を追加したりと実にたくさんの工程がありました。私だけではなく、編集や校正など、出版のプロの方々にサポートいただきながら、何とか作り上げることができました。
「世の中の本はこうやって作られているんだ」という新たな発見とともに、自分の行ってきたことを1冊の本という「残るもの」にできたことは非常に良かったと感じています。
書籍にする、ということはナガサキストという事業のこと、なにより「大光明孝幸」という人物のこと、私が抱いている思いや積み上げてきたことを、直接お会いしたことがない方、海外にいらっしゃる方など全世界にも届けられることを意味します。
今回、書籍出版を通して改めてこれからの時代は、どんなビジネスや活動をされる場合でも、コンテンツを持っていることが大きな強みとなることを確信しました。私もこの電子書籍を皮切りに、もっと自分のオリジナルのコンテンツを築いていきたいと思っています。
自分の言葉で“残す”大切さ
といっても、時代は移り変わり今や、ChatGPTのような生成AIが身近なものとなり、文章作成もAIの力を借りれる時代になりました。確かに便利で効率アップをしてくれるツールには間違いありませんが、カメラレンズの開発者だった祖父を近くで見て育ち、幼い頃から「ものづくり」が身近だった私は、そうした「機械的」なものは、どこか温度が感じられない気がしてしまうのです。
(もしご興味があればこちらのブログも読んでみてください)。
ものづくりは、新しいものを世の中に生み出すと同時に、自分の思いや考え、魂を後世に残していく……そんな行為だと感じます。(少し大げさかもしれませんが)だからこそ、「自分の言葉で紡ぐ」ことが大切だと思っています。
たとえ拙くても、「自分の思いを知ってほしい」、「ずっと残していきたい」と思いながら書いた言葉には、読んだ人にインパクトを与えるエネルギーのようなものが「乗る」のではないでしょうか。私のような考えは古いかもしれませんが、実際空き家を見ていても、それこそAIで簡単に書けるような単純なお話ばかりではありません。
間取りや老朽具合など1軒1軒特徴も、状態もすべて違います。所有者様からお譲りいただき新しい持ち主様へ渡るまでにはさまざまなストーリーがあるのです。
空き家再生の専門業者として多くの所有者様と出会い、60軒以上の再生を手掛けてきた私だからこそ、伝えられることがあると思っています。
その瞬間に感じたこと、こうしたらより良くなるのではないかと思ったことなど、可能な限りリアルな情報を共有できたら、これから空き家再生にチャレンジしたい方、大切な家の活用にお困りの方などにもお役立ていただけると思いますし、結果として空き家問題の解消という私が目指す社会にも貢献できると考えています。
これからはアウトプットも重視したい
情報過多の世の中で、私たちの中には日々意識をしなくてもさまざまなことがインプットされていきます。さらに本を読んだり、人と会ったり、いろいろな仕事に取り組んだりすることでも、新しい知識や情報が入ってきます。
思えば、ここ数年は特にインプットすることに重きを置いてきた気がしています。ナガサキストを立ち上げ、早く軌道に乗せようと一生懸命だったこともありましたが、書籍出版を通じて、やっと一旦それらをアウトプットして整理できた感覚があります。
アウトプットしたことで、自分に足りない課題、もっと究めたい事柄もより明確になりました。インプットするだけでなく、定期的にアウトプットしていくことが自分には必要だと強く感じました。
今後も書籍に限らず、引き続きブログや何か新しい媒体でも、私だから得られた体験やナレッジをさまざまな人に届けられたらと思っています。
まずは、『全国の空き家を、長崎から。』が、どなたかの新しい1歩を踏み出すきっかけになったり、悩んでいたことの解決につながったりすれば、とても嬉しいです。
ぜひご興味があれば、お手に取ってみてください。
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