【空き家長崎】地震が少ない長崎 直近20年分析
今回は、以前の記事で、長崎県の地震が少ないということをご紹介しました。気象庁のデータをみながら、直近10年、どのように少なかったのかというところをご紹介していきます。
【空き家長崎】2004年から2024年8月現在までの長崎県内地震の総数
データの調べ方として、気象庁の震度データベース検索を利用して、長崎県の土地形状に合わせて領域特定をおこない、過去20年間の震度1以上の地震の検索をおこない、集計しました。その内容が下記表になります。
【空き家長崎】長崎県内 過去20年分の震度1以上の総数 出典:気象庁地震データベース検索より抽出
調べてみるとよくわかるのですが、過去20年間でみた場合、震源地を長崎とした震度4を記録しているのは2017年に1回のみで、それ以上の震度では地震は発生しておりません。また、震度3についても8回と、他の県と比べても少ないと言えるでしょう。震度3や震度4は体感としては、比較的大きな地震と感じることが多いですが、震度1や震度2については、感じることができないこともあるくらい、小さな地震といえます。そういった小さな地震でさえも、年間10回を超える地震は発生していないということは、長崎県は地震が少ない県ということができます。以前にも地震が少ないことについて触れた記事があるので気になる方はこちらもご覧ください。
長崎の地震事情と空き家再生における注意点
【空き家長崎】2024年日本全体と九州の震源地比較
2024年の日本全体の地震分布は下記の通りでした。円の大きさが震度の大きさを示しています。また、円の色で震源地までの深さを示しています。こうしてみてみると、太平洋側の関東から東北地方にかけてと、日本海側では、能登半島地震の余震の影響もあり、石川県周辺が多く計測されています。2024年1月1日から計測して8ヶ月程度でも、日本ではこれだけの地震が発生しているということになります。かなり多くの地震が発生している様子が下記の写真より確認することができます。
【空き家長崎】日本全国の2024年1月1日から8月20日までの地震分布図 出典:気象庁地震データベース検索
比較して、九州全域にクローズアップした写真を用意しました。2024年8月8日に南海トラフを想定されるような地震が宮崎県日向灘にて発生いたしました。その地震が表現されていますが、九州の中でも、長崎、佐賀、福岡は少ないということがわかります。最大震度1以上で検索をしているにもかかわらず、佐賀県や福岡県については震源地としての地震発生件数は0件という状況です。
【空き家長崎】九州全域の2024年1月1日から8月20日までの地震分布図 出典:気象庁地震データベース検索
次に、下記の写真は、2024年8月8日に発生した宮崎県日向灘地震について、隣接する県に対する影響がわかります。九州の東側と西側の間には「九州山地」という山々があり、地震が伝わりにくくなっているのか、この地震の影響で西側については、最大震度4までの地震は観測しているものの、長崎県佐賀県福岡県では震度1や震度2が目立つという状況になっています。
【空き家長崎】2024年8月8日 宮崎県日向灘にて起きた地震の分布図 出典:気象庁地震データベース検索
【空き家長崎】大地震に備えて
2024年8月8日に発生した宮崎での地震は、南海トラフを彷彿とさせるほどの大きな地震でした。私の親族も宮崎におり、地震の恐ろしさを目の当たりにすることになりました。前回の地震に関するブログでは、火災保険の加入をご紹介したりしました。しかし、あまりに巨大な地震になると保険だけで対応することが難しいことに加えて、そもそも身の安全を守ることだけでも大変難しい状況です。もし発生した際には、高台へすぐに避難をして、身の安全を最優先にしましょう。
まとめ
日本国内でも、ここまで大きな地震が発生する場所と、何年も大きな地震がない場所があります。当社の空き家再生に取り組んでいる長崎では、今回の調査で地震が少ないということが、データで理解することができました。とはいえ、20年間地震が少なかったからといって、この先の20年間も同じく地震が少ないというわけではありません。地震の多いところ少ないところを調べていましたが、地震の回数や震度は毎年変動していて、あまり参考にすることが難しそうです。いつ大地震が発生しても対応していけるように、ご家族やご自身の身の安全を常に意識して、心がけていきましょう。