【空き家長崎】真夏の空き家における問題
今回は、真夏の空き家でよく話題にでる問題点をご紹介していきます。所有者の方で、特に遠方で離れたところにいらっしゃる方にとっては、夏の間に物件がどうなってしまうのかということをイメージできるようになるので、ぜひ参考にしていただければと思います。
【空き家長崎】真夏の長崎の気温
2023年8月の1ヶ月間、気象庁が発表している長崎観測所の気温で、最高気温で30度を下回った日は、2日間しかありませんでした。また、最低気温でも25度を下回った日は3日間しかなかったということです。温暖化の影響もあり、全国的に高い気温であることには変わりないのですが、他県に引けをとらぬほど、暑い日が続くことになります。真夏は猛暑日が多く、夜も蒸し暑く、昼夜問わずに気温が高いということがわかります。その中で、空き家にどういった影響を与えてしまうのか、実体験をもとにご紹介していきます。
【空き家長崎】カビが生えやすい
真夏というのは、梅雨が明けて、そのまま暑い日が続いているあたりです。その梅雨の時期に、近年では線状降水帯やゲリラ豪雨などで集中的に雨がふり、土などは多くの水分をもったまま、真夏を迎えることになります。そうすると、その土地に含んだ水が、暑さで急激に蒸発してきます。特に、崖下の物件などは、流れてきた水分が蒸発する際、湿気が逃げにくい状況になってしまっているため、床下から水が上がってきて、湿気にカビが繁殖してしまうことがあります。床下には断熱材を入れている自宅も多くなってきましたが、当社が取り扱うような築40年から50年の空き家については、断熱材が入っていないことが通常です。断熱材がない場合は、床下は、野地板があってその下は30-50cmほどすきまがあり、すぐに土になります。そうなると、湿気は、土から野地板を超えて、フローリングや畳にまで出てきてしまいます。この湿気がカビの原因となり、虫が繁殖したり、野地板や畳の腐食を引き起こしてしまうのです。
【空き家長崎】畳の表面にカビがでてきてしまっています。
【空き家長崎】室内の温度が異常にあがり火災につながってしまうかも!?
1日の平均気温が30度前後になるなか、空き家については電気や水道はとめていますので、エアコンも水もない状況です。室内は窓を閉めきっていて、体感温度はサウナのような、モワッとする感覚にみまわれます。建物の温度があがりすぎると、室内のホコリやおがクズなどが窓から差し込む太陽光で発火する恐れがあります。現に2024年に鳥取市や氷見市などで、空き家で火事があり、「空き家火災」という言葉も出てきています。これからもっと増えてしまうことが考えれらるため、空き家の管理に加えて、以前のブログでも紹介しましたが、火災保険の加入が必要になってきます。
https://nagasakist.jp/blog/159
【空き家長崎】庭木や雑草の成長が加速する
雑草が大きくなるのは初夏から秋にかけてと、5月から10月とされています。特に8月は、6月7月の梅雨で多くの雨が降るため、雑草も地中のたくさんの水分と照りつける太陽光とで年間を通しても大きく成長します。草刈りのタイミングとしては6月から7月、8月については成長していくタイミングになりますので、草を刈るのはいいですが、またすぐに伸びてしまいます。当社の管理物件でも、草刈りしてもまたすぐに生えてきてしまいました。下記の草刈り前から見違えるようになりましたが、その後、2週間程度でそこに入り込むのを拒みたくなるくらいの背丈の雑草が生えてきてしまっていました。草刈りは9月から10月頃に成長しなくなた頃に刈り取るのがよろしいかと思います。写真の場合は、隣家にご迷惑をおかけするようなことはなさそうでしたが、草木が伸びると近隣の方の建物にかかったり、秋口にかけて枯れ葉が雨樋をつまらせてしまったりするため、隣家がある空き家を所有している方は、9月か10月くらいに一度草木の状態を確認しに現地にいってみることも必要になってきます。
【空き家長崎】草刈り前
【空き家長崎】草刈り後
まとめ
真夏に発生しやすい、空き家のトラブルをご紹介いたしました。今の時期、非常に暑い日が続いておりますので、空き家の状態を確認しにいく際には、動きやすい格好をして、適度に休憩をはさみながら水分補給と塩分チャージなどの熱中症対策を怠らないようにしましょう。