空き家

【空き家長崎】所有者必見!火災保険の費用感と加入メリット

今回は、自宅で加入することが多い火災保険に関して、当社が管理している物件の火災保険申請の実例等もふまえて、空き家においても火災保険に加入する重要性をご紹介をしていきます。

 

【空き家長崎】火災保険加入の手続・実態

 

今では火災保険の加入に関して、ほとんどの場合がインターネットで加入することがほとんどになってきました。持家世帯の火災保険の加入割合は、火災保険と共済合わせて82%となっています。以前のように不動産会社のご紹介で、火災保険の代理店に提案をいただいり、不動産会社が火災保険の代理店登録をしていて、家を購入するタイミングで一緒にご提案を受けるというのが主流だった頃と比べると、ご自身で選んで加入できるため自由度はかなり広がったと考えられます。ただ、その自由に選べる環境になったため、築年数が相当経過している自宅に関しては、経済的な理由もあって、加入しないということも増えてきている印象です。自分が住んでいるところのいわゆる持家の火災保険は、最低限加入を進めることができますが、自分が住まない「空き家」に関しては特に、火災保険に加入する意義が見いだせなくなっていますし、加入の提案をする側もそこまで強くおすすめするのは難しいと思われます。

代理店を介さずに地震で加入する。

こういった全く知識がない状態で、空き家として最初の保険加入すること自体、大きなハードルとなってしまっているのかもしれません。

 

【空き家長崎】火災保険の費用感

 

火災保険については、2024年7月現在で最長5年間の加入となっていて、地震保険については火災保険と同一期間の長期契約かもしくは保険期間1年の自動継続となっています。特に空き家の火災保険加入については、最小限の費用に抑えたいということもあります。水災にも対応した火災保険と地震保険に加入して、建物評価額1,000万円、契約自体は5年で、お支払いは1年ごとの年払という加入で、年間80,000円前後の負担となっています。建物の構造によってもことなりますが、空き家の場合、築年数40年-50年のもので木造2階建までの物件が多いため、費用感のイメージは、みなさんが所有している空き家でも大きな違いはないと思います。また、年々保険料は増加していく傾向にあります。温暖化の影響もあり、台風や線状降水帯による被害が増えてきていることも大きく影響しています。

 

【空き家長崎】火災保険加入のメリット

 

火災保険加入のメリットは、空き家の場合でも、その災害によって事故が発生したと認められれば、復旧する箇所の工事代の見積を提出して、その見積を目安として保険がおりることです。

空き家所有者の方は、

「こんなボロボロの物件に保険をかけても、保険なんておりない」

と考えている方もいると思います。

しかし、その災害がきっかけでさらに破損したり、使えなくなってしまったりした場合は保険申請することが可能です。

 

建物が現状住める状態でも、火災保険に未加入の状態で、台風などで屋根が飛ばされてしまって、そこから雨漏りをしてしまい、柱や梁が水腐れをしてしまって、復旧の工事代が払えずそのままになってしまい、結局建物が最悪の状態(再生することができない状態)になってしまうということを何度もみてきました。

火災保険に加入していれば、「台風などで屋根が飛ばされた」時点で、保険申請することが可能です。その飛ばされた屋根の復旧とその屋根が飛んだことで起きた室内の被害も含めて、申請することが可能なのです。ただ、それが台風で飛ばされたものなのか、もともとの劣化箇所なのではないかということは、申請してみて各保険会社の判断となってくるため、必ず保険がおりるなんてことはありませんが、保険の申請自体は可能ということは、降りる可能性は十分考えられるということになります。

 

【空き家長崎】火災保険申請の実例

 

当社が管理している物件の、庭部分やバルコニー部分に採用しているトタン屋根が、線状降水帯の影響で、剥がされてしまいました。保険申請内容としては、2階部分のため、足場の費用と、トタン屋根の復旧、またトタン屋根が剥がれたことで、屋根がなくなり雨ざらしになってしまったバルコニー部分の復旧を含めて20万円弱で申請をしました。その結果、免責金額が5万円だったため、15万円が保険金としておりたということがありました。これも、申請してみないとわからないことで、その最初の復旧作業をしていたことで、今では建物や室内に重大な損害は起きておりません。建物が老朽化してしまうのには、そうなった理由があります。空き家の状態にしておくことで、その災害等で何かがあっても初期対応することが大きく遅れてしまうため、後々、再生できないほどの損害となってでてきてしまうのです。

 

まとめ

 

火災保険に加入していて、1度も保険申請をしていない方もいるように、火災保険の申請については、個人で進めるにはハードルが高いように感じるかもしれませんが、仕組みがわかってしまえば、手続きは非常に簡単です。申請に詳しいコンサルティングなどを利用しなくても、少し教えてもらうだけで誰でもできる内容になっています。火災保険加入は、空き家を再生できる状態に保つ上でも重要なことになってきます。年間の費用負担は増えますが、加入していただくことで、所有している空き家に意識を向けることができるいいきっかけにもなります。本記事をきっかけに、保険加入を検討していただけたら幸いです。