長崎空き家再生、当社が目指していること
今回は、シリーズ最後となりますが、「長崎空き家再生において、当社が目指していること」をご紹介していきます。
目次
①長崎からはじまる「本格」全国空き家再生
②子育て世帯=戸建住まいがあたりまえに
③次の世代へ、思いもカタチも伝える
④まとめ
①長崎からはじまる「本格」全国空き家再生
長崎は「日本初」が多い、ということはよく言われています。1865年には「アイアン・デューク号」という小型蒸気機関車が初めて試走したり、坂本龍馬の長崎初の拠点として知られる「亀山社中」という「日本初の商社」として誕生したり、浜町と築町を結ぶ中島川にかかる銕橋においては、1869年に建設された日本初の鉄の橋であることが知られています。また、日本で最初の国際電信業務を開始したのも長崎ということです。
開国後、多くの海外の方々が来日されて、海外の文化にふれて、いってしまえば日本の最先端が出島だったということにもなります。
長崎は、本コラムを書いている時には、まだ長崎スタジアムシティがオープンしていないですが、こちらにも日本初があります。
日本初のサッカースタジアムビューホテルがあったり、日本一ピッチに近いスタジアムと謳って開業準備を進められています。
そんな場所で、日本初、空き家再生ができた、日本で初めて空き家が減ったという話ができたらワクワクしませんか。
そういったことを不動産に関わる「業者」として進めていくことは、大変意義のあることですし、やるべきことだと思っています。
また、そういった動きを全国に広めていきたいと考えています。日本各地にある長崎のような風情ある自然豊かな場所で、この長崎での空き家再生事業を展開させて、同様に空き家を減らしていきたいと考えています。「全国の空き家再生を、長崎から。」にはそういった思いが込められています。
②子育て世帯=戸建住まいがあたりまえに
長崎県内の若年層や子育て世帯の流出が増えています。若年層は大学を卒業したあと、長崎で就職せず、政令指定都市等に転出されご就職される傾向にあります。また子育て世帯である25歳〜34歳に合わせて、0〜4歳の転出も増加しています。転出理由については色々な原因がありますが、進学、就職、転勤が多くなっています。当社としては、子育て環境の改善が、そういった子育て世帯の流出を少しでもやわらげることができるのではないかと考えているため、子育て世帯が、支出としても空間としても子育てしやすい戸建を空き家から供給していき、広い戸建に住むことが一般的となる世の中を目指しています。
③次の世代へ、思いもカタチも残す
1つ前のコラムでも書きましたが、色々な思いを抱えて、空き家と向き合っている方々がいます。そういった思い出や文化を次の世代につなげていくことも、この空き家再生事業の目指しているところです。なにかひとつでも、次の利用者に、前所有者の思いを伝えられたり、そういった思いに加えて、建物も残して、古き良き日本の文化的な生活の一部も残していくということを大切にしています。
最近では、海外の方々も日本の文化的な住宅を訪日の際のセカンドハウスとしてご利用されたり、日本の文化に触れたいというご要望もいただくこともあり、日本の文化や歴史は、可能な限り残しておくべきと考えています。
④まとめ
長崎空き家再生において、当社が目指していることをご紹介いたしました。日本全国もそうですが、長崎はいまも、頑張っている方がたくさんいらっしゃいます。その中で、仲間や協力者、お客様や関わってくださる皆様と一緒に、当社が目指しているものを、しっかりと実現できるよう、努めてまいります。