空き家

冬に増える住宅火災 長崎の実家・空き家でいますぐできる火事対策

はじめに 長崎でも「空き家の火事」は他人事ではありません

 

冬になると、住宅火災のニュースを目にする機会が増えます。

長崎市内でも、実家や空き家、築年数の古い住宅での火災が報道されることがあり、「うちは大丈夫だろうか」と不安に感じた方も多いのではないでしょうか。

 

特に、親が高齢になり住まなくなった実家や、相続後そのままになっている空き家は、気づかないうちに火災のリスクを抱えているケースが少なくありません。

「住んでいないから問題ない」「使っていないから火事にはならない」

そう思っている方ほど注意が必要です。

 

この記事では、冬に住宅火災が増える理由や、空き家に多い火災の原因を整理しながら、長崎の実家・空き家で今すぐできる火事対策について解説します。

 

1.なぜ冬に住宅火災が増えるのか

 

冬場に住宅火災が増える理由は、いくつか重なっています。

 

まず、空気が乾燥していること。

冬は湿度が低いため、ちょっとした火種や発熱が火災につながり、一気に燃え広がる恐れがあります。

 

次に、暖房器具や電気使用量の増加です。

エアコン、電気ストーブ、こたつ、電気カーペットなど、冬は電気を使う時間が増えます。暖房器具は負荷が大きいため、古い配線や劣化したコンセント、コードでは発熱やショートといったトラブルが起きやすくなります。

 

さらに、空き家の場合は「異変に誰も気づかない」という点が大きな問題です。

人が住んでいないため、焦げ臭さや異音に気づく人がおらず、発見が遅れて被害が大きくなるケースも少なくありません。

 

 

2.空き家で多いのは「電気火災」

 

空き家の火災で特に多いのが、電気火災です。

 

「使っていないから大丈夫」と思われがちですが、コンセントを指して通電状態になっていると、以下のような要因が重なり、火災につながることがあります。

 

・古い配線や分電盤の劣化

・置きっぱなしの古い冷蔵庫や給湯器などの家電製品

・たこ足配線や傷んだコード

 

築年数の古い住宅では、建築当時の配線がそのまま使われていることも多く、現代の電気使用量に耐えられないケースも珍しくありません。

空き家はネズミなどが住み着いて、配線や電気設備を傷めてしまうリスクもあります。

 

 

3.実家・空き家を放置するリスク

 

空き家の火災は、所有者本人だけの問題では終わりません。

 

例えば、長崎市内のように住宅が密集しているエリアや、坂道・狭い道路が多い地域の場合、一度火が出れば、隣家への延焼や、消防車の進入が遅れるといった二次被害につながる可能性もあります。

 

また、たとえ住んでいなくても、建物の管理責任は所有者にあります。

火災によって近隣に被害が及んだ場合、損害賠償を求められるケースも否定できません。

 

おどかすような話になってしまいますが、「いつか売るつもり」「そのうち考えよう」と放置している間に、取り返しのつかないことになってしまった。

 

そのような事態も決して他人事ではなく、現実的に起こり得るのです。

 

 

4.長崎の空き家で最低限やっておきたい火災対策

 

では、少しでも火災を防ぐためには、何をすればよいのでしょうか。

すぐに大きな費用をかけなくても、今からできる対策はあります。

最低限、次の点を確認してみてください。

 

  • ブレーカーを落とす

通電状態を解除するだけで、電気火災のリスクは大きく下がります。

給排水、凍結防止や融雪などの設備には[P鋼1] 、一般の家庭用とは別の電力契約がされている場合があります。ブレーカーを落としても、そのまま通電されている場合があるため、必要に応じて電力会社に連絡して停止を検討しましょう。

 

  • 不要な家電や可燃物を撤去する

古い冷蔵庫、電気温水器、バッテリーなどは置いてあるだけでも出火のリスクがあります。

新聞紙や布類、古い燃料類やスプレー缶など引火しやすいものも置きっぱなしにせず、早めに処分しましょう。

 

  • 定期的な見回り・管理

月に一度程度でも、定期的に人が見回ることは有効です。

空き家の火災原因として、侵入者による放火や火の不始末も少なくありません。ポストの中のチラシがたまっているなど、手入れが行き届いていないと、イタズラや犯罪の標的にされやすくなります。

遠方に住んでいる場合は、管理を代行してくれる業者を利用するのも一つの手です。

 

 

5.「使う予定がない家」をどうするか

 

ブレーカーを落とし、家電や可燃物を撤去することは、火災予防に一定の効果があります。

しかし、もう一歩踏み込んで考えておきたいのが、「この家を今後使う予定があるのかどうか」という点です。

 

「親が元気なうちはそのままにしておきたい」

「いつかは考えないといけないと思っている」

 

そう感じながら、空き家を持ち続けているケースは少なくありません。

 

けれど、「誰も使わない状態のまま」にしておくこと自体が、火災だけでなく、老朽化、近隣トラブル、固定資産税の負担といった形で、時間とともに所有者の負担を大きくしていきます。

 

よくこのようなリスクに備えて「空き家は解体するべき」という声も聞かれます。

しかし、空き家が建っているエリアによっては、解体することが「正解」とは一概にはいえない事情もあります。

たとえば、長崎市に多い斜面地の住宅密集エリアでは、敷地に面している道路が狭いため、一度取り壊してしまうと、再度住宅が建てられない土地となってしまうケースがあります。

 

「使わない家をどうするか」を考える際には、所有している方、引き継ぐ方、それぞれの思いや、考え方とともに、このような地域の事情など「空き家の状況整理」をしておくことが重要です。

空き家の扱いは、「正解」が一つではありません。

だからこそ、地域事情や建物の状態を理解している専門家に一度話を聞いてみることで、「思っていたより選択肢がある」と感じられるケースも多くあります。

 

 

まとめ 火災のリスクに備えて、今できること

 

冬の住宅火災は、古い家や誰も住んでいない家だけに起こることではありません。

 

誰も使わない状態が長く続く場合には、まず、

・ブレーカーを落とす

・不要な家電や可燃物を撤去する

・定期的な点検・管理体制を整える

といった、今すぐできる火災対策から始めてみてください。

 

そして同時に、

「この家をこの先どうするのか」

「自分や家族で管理し続けられるのか」

という視点で、少しずつ整理を始めていくことが大切です。

 

空き家の問題は、火災などのトラブルが起きてからでは、選択肢が限られてしまいます。

「何も起きていない今」こそが、最も重要なタイミングです。

 

冬の火災ニュースをきっかけに、実家や空き家について一度立ち止まって考えてみることが、将来の安心につながる第一歩になります。

 

当社では長崎市を中心に空き家の再生事業を行っています。

「取り壊す」だけでなく、「売る」「貸して活用する」などの今後の選択肢を整理するためにも、ぜひご相談ください。