空き家

長崎移住×築古投資|地方で資産と暮らしを両立する方法【長崎版】

「都会を離れて、もっと自然や人の温かさを感じる生活がしたい」

「リモートワークもできるし、家賃を抑えて豊かに暮らしたい」

 

そんな思いから、地方移住を考える人が増えています。中でも長崎は、海と山に囲まれた自然豊かな土地でありながら、コンパクトに暮らしやすい街として人気があります。

 

移住となると住む場所の確保が必須です。安価で住めるといえば、アパートやマンションの一室を検討しがちですが、長崎市では「一戸建て」も有力な選択肢となります。
なぜなら、すり鉢状の地形から斜面地が多く、そこに点在する戸建の空き家は築年数が古いながらも眺望などが魅力的で、かつ比較的安く手に入るからです。

そのため、最近は移住と投資を組み合わせた空き家の活用も注目を集めています。
「どういうこと?」と思われたみなさんに向けて、本記事では、長崎の空き家を活用して「移住」と「資産形成」を両立する方法を、実例とともにわかりやすくご紹介します。

 

長崎移住者が空き家を選ぶ理由

 

長崎市は、人口減少や高齢化の影響もあり、空き家が増えています。特に斜面地エリアでは、交通の便がやや悪いこともあり、良質な住宅が手頃な価格で売りに出されているのも多々見られます。

 

「坂が多くて不便そう」と心配されるかもしれませんが、見方を変えれば高台からの眺望や静かな環境が手に入るという魅力があります。長崎は、山も海もありますから、斜面地には素晴らしい景色の物件も多いのです。

近年は、古い住宅をリノベーションして賃貸物件として貸し出したり、海を望むワーケーション拠点やゲストハウスに活用したりする例も増えています。

これまでは、「高齢者が次々に便利な平面地に移住して、空き家が増える一方だ」と問題視されていた古い空き家が、「再生すれば価値を生み出せる資産」として見直す動きが広がっているのです。

 

 築古投資が移住生活と相性がいい3つの理由

 

私は、長崎を拠点に空き家の再生事業を展開しており、「他県から長崎市へ移住したい」というご相談も数多く受けてきました。その経験を通して感じるのは、「移住してくる方と、築古戸建への投資は相性がいい」ということです。

その主な理由は、次の3つです。

 

初期費用を抑えられる

地方都市でも、新築住宅や分譲マンションを購入する場合、一般的に数千万円の費用がかかります。しかし、築年数が数十年経過した築古物件であれば、土地建物の取得とリフォームを合わせても1000万円以下の費用で収めることが可能です。
移住者の場合、移住支援や補助金を利用できる場合もあります。そうなれば、さらに初期費用を抑えることができるのです。

 

DIYで暮らしを楽しめる

築古戸建の魅力は、「自分らしい住まいを作り上げる楽しみ」があることです。壁を好きな色に塗り替えたり、庭にシンボルツリーや芝生を植えて整えたり、自ら手を入れることで家に対して一層愛着が湧きます。
友人を自宅に招く、仕事仲間と作業するなど、移住後のコミュニティづくりの拠点としても家が一役買うかもしれません。

 

家賃収入で暮らしを支えられる

自分が住まなくなった際は、賃貸物件として貸し出す選択肢もあります。また、国内外の観光客向けに建物の一部を民泊などとして活用するのも一案です。
このように、“住まい”を“資産”として運用できるのも築古投資の大きな強みです。地方での穏やかな暮らしと、経済的な安定の両立を図ることができるのです。

今はリモートワーク可能な企業も増えており、どこに住んでいても仕事を続けることができる時代となりました。実際に移住された方からは、
「いつか、自然の中で美味しい空気を吸いながら暮らしたいと思っていたので、夢が叶いました」
「本業をしながら、さらに収入源を増やせるなんて!」といった声を多く伺います。

 

住みながら投資する“ハイブリッド型”運用法

 

「いきなり賃貸経営は難しそう」と感じる方は、「住みながら投資する」ハイブリッド型の運用法はいかがでしょうか?

 

たとえば、長崎市中心部から少し離れた斜面地エリアにある「築50年の空き家」を、1階は自宅、2階は民泊施設としてリフォームした事例があります。自分は1階に居住しながらも、2階に観光目的の滞在や短期ワーケーション利用などの顧客を受け入れることで、月に数万円の副収入を得ながら暮らすことができるのです。

 

このように、「住む」と「貸す」を組み合わせることで、リスクを抑えつつ経済的な余裕を持ちながら移住することが可能となります。特に観光都市としても人気の高い長崎では、このスタイルが非常にマッチするといえるでしょう。

 

 長崎の移住支援・補助金制度まとめ

 

先に少し触れましたが、長崎市では移住促進のためのさまざまな支援制度が用意されています。

これらを上手に活用すれば、購入費やリフォーム費用を抑えることができます。2025年10月現在の情報を紹介したいと思います。

 

・長崎市移住支援補助金(移住支援金)

東京圏から長崎市へ移住した人を対象とする補助金制度です。

【主な要件】

・東京23区内に5年以上在住または通勤していた

・移住後に仕事を行っているなど

【補助額】単身世帯:60万円、2人以上の世帯:100万円

※18歳未満の世帯員1人につき100万円の加算があります。

・移住支援空き家リフォーム補助金

https://www.city.nagasaki.lg.jp/uploaded/attachment/45007.pdf

長崎市外から移住で、市内にある一戸建て空き家住宅を改修する人に対して費用の一部(最大50万円)を助成する制度です。

長崎市への移住などを検討するにあたって、「試しに暮らしてみたい」という願いを叶えてくれる補助金制度もあります。

・ながさきお試し暮らし応援事業費補助金

https://www.city.nagasaki.lg.jp/site/nagasakijin/6576.html

【対象者】長崎県外に在住している方
【補助額】6泊7日の滞在で最大3万円(以降1泊につき2,500円の加算あり)

 

この他にも以下のサイトで移住・定住に関する情報が公開されています。ぜひ一度ご覧になってみてください。

・ながさき人になろう 公式HP

https://www.city.nagasaki.lg.jp/site/nagasakijin/



※各種制度は、毎年見直しがされていますので、利用する際は最新情報をチェックしてみてください。

 

実例:移住×築古投資でライフシフトしたご夫婦の話

 

最後に、実際に長崎へ移住し、築古戸建を再生して快適な暮らしをされているご夫婦の事例をご紹介します。

 

東京から移住してきたAさん夫婦は、長崎市内の築40年の戸建てを300万円で購入しました。斜面地のためアクセスは少し不便でしたが、海が近くの川もあり眺望の良さに惹かれ、200万円の費用をかけて自宅兼投資物件としてリフォームを実施しました。

その物件は長屋のようになっていて、比較的狭い方を賃貸用にしたところ、家賃36,000円で入居者が決定。

広い方を自宅部分として、現在住みながらご夫婦でDIYによる再生を進めているそうです。

 

「都会で賃貸に住んでいた頃より、のびのびと暮らせるようになって、心も家計も豊かになりました」「毎週末、2人でああしよう、こうしようとDIYする時間が楽しいです」と語るAさんご夫婦は、とても幸せそうでした。

 

「移住と築古投資の掛け合わせ」は、単なる経済的メリットだけでなく、自分らしい暮らし方を実現する手段にもなっているのだなと実感しています。

 

 おわりに

 

空き家が増えている長崎は、あなたらしい暮らしを手にいれるチャンスの宝庫と言っても過言ではないと思っています。

もし、「いつか地方で暮らしたい」「DIYを楽しめる暮らしができたら」と思っていらっしゃるなら、ぜひ一度長崎を訪れてみてはいかがでしょうか。
私も、横浜で生まれ育った人間ですが、長崎を訪れたとき一気に魅力に引き込まれた一人です。

とはいえ、1歩踏み出す勇気は必要ですが、その勇気とアイディアで築年数の経った古い家が魅力的な資産に生まれ変わり、あなたの夢も叶えてくれるかもしれません。

 

当社は、長崎市で空き家専門の不動産会社として60棟以上の空き家を再生してまいりました。これまでの実績をもとに、あなたの理想に合った物件探しや再生プランのご提案をいたします。ぜひお気軽にお問合せください。