空き家

コツコツが勝つコツ!コツコツの原点を学んだ中学の社会科授業

私は、昨年5月からSNSを開設し、ブログを書き続けてきました。延べでいくと110記事以上は超えています。経営のかたわらよく頑張れたと思っていますし、これからも継続していきたいと考えています。

ふと、なぜ私はブログを毎日書き続けられているのだろうかと考えた時に、中学3年生の夏休みの宿題のことを思い出しました。

私の担任だった社会科の先生から夏休みの宿題として「7月21日から8月31日までの間、毎日新聞をスクラップし、気になる記事について考察を書きなさい」という課題が出されたのです。当時の私は「興味のないことを毎日続ける」ということが苦手で、「嫌だなあ」と感じたのです。うんざりしたのを覚えています。
しかし、中学3年生の大事な時期。受験のために内申点を上げる必要があったため、いやいやながら取り組むことにしました。

ところが、です。最初は「面倒くさいなあ」と思って始めた宿題でしたが、実際にやってみると、これが思いのほか面白かったのです。

毎日新聞を読むことで、世の中で何が起きているのかを知ることができ、それらに自分の意見を持つことができるようになりました。特に印象に残っているのは、2000年7月25日にフランスで起きたコンコルド墜落事故の記事です。
当時、コンコルドは最新の超音速旅客機として注目を集めていましたが、エンジン火災を起こし墜落してしまったのです。興味を持った私は、記事を読み込み、エンジン火災の原因や事故の背景について詳しく調べ自分なりの考察をまとめたのです。
しかも、よくよく記事を追っかけていくと、毎日毎日最新の情報が更新され、次第に原因が判明していくのです。気づくとすっかりこの宿題にハマっていきました(笑)。

夏休みが終わって学校が始まり、宿題を提出してみると、意外にもきちんと最後までやり遂げている生徒は少なく、私はその数少ない生徒のひとりでした。
私は、この宿題のおかげで社会情勢に興味関心を持つことができたので、「先生、この宿題めちゃくちゃ楽しかったです。本当ありがとうございました。」と先生に感謝の気持ちまで伝えました。すると先生は笑顔で、「よくまとめてきましたね」と喜んでくれました。あの経験は、私の強烈な成功体験として今も刻み付けられています。
また、「嫌いだな、面倒くさいなと思うことも、やってみると意外と好きになる」という可能性もこの体験は教えてくれました。

ブログも最初のうちは書くのにエネルギーを必要としていましたが、次第に自分の中で執筆リズムができてきて、今では書かないと「気持ちが悪い」と感じるほどになっています(笑)。私のブログ執筆タイムは決まって、家族もそれぞれベッドに入り、家の中が静かになる夜10時から12時の間。子どもからは「パパはブログ書くんでしょ?頑張ってね」と応援してくれるのも励みになっています。こうしてコツコツブログを書きためてきたことで、kindle本も出版できたと感じています。

余談ですが、最近飲み会の席で「コツコツ続けることの大切さ」をふと友人に話す機会がありました。すると、「それ、すごくよくわかる。ずっと同じことを続けていると、ある日を境に急にできるようになるよね」と言っていました。コツコツ続けている間は、まるで暗いトンネルの中を歩いているようで、出口が見えない不安に襲われることもあるけれど、必ずトンネルを抜ける瞬間が来ると信じて頑張ることが大切なのだと彼は言っていました。
彼は、サッカー元日本代表の友人で、サッカー選手を引退後、芸能界で活動する異色の経歴の持ち主です。フィールドは違いますが、30代から新たな挑戦をする彼の姿もまた、私にとって大きな刺激となっています。

みなさんの中にも、大人になると新しい物事へのチャレンジに躊躇したり、日々の生活でいっぱいいっぱいになったりして、なかなか新しい一歩を踏み出せない人もいるのではないでしょうか。その気持ちもよくわかります。しかし、ほんの少し新しいことを続けてみるだけで景色が変わる瞬間が必ず訪れます。

新学期、新年度が始まった「今だからこそ」そんなチャレンジもありなのではないでしょうか。

もちろん私自身、これからもブログに限らず、さまざまなことに挑戦していきたいと思っています。