空き家

長崎で空き家の相談は不動産会社だけではない!?身近に相談できる人をつくりましょう!

全国でも空き家問題は深刻化しており、所有者は管理や活用、処分などについて悩んでいます。空き家に関する相談先として、まず不動産会社や自治体の窓口を思い浮かべる方が多いと思いますが、解決への糸口は意外なところにもあります。今回は、不動産会社以外の相談先や、身近な人とのつながりが持つ重要性についてお話していきます。

 

地域の情報網は近隣住民が知る「生きた情報」

 

空き家の所有者は、しばしば問題を一人で抱え込むことが多いものです。

「誰に相談していいか分からない」「近所に知られるのは世間体が悪い」といった心理的なハードルから、なかなか外部に助けを求められないケースも少なくありません。

こうした状況を打破する鍵が、「身近な人とのコミュニケーション」にあるのです。例えば、親しい友人に話してみるのも良いと思いますが、おすすめなのが工事関係の仕事に就いている人に相談をしてみることです。空き家に関する情報がつながって、思わぬ解決を見せることがあります。
「家を片付けた後、この空き家をどうしようか迷っているの」「解体費用もかかるし、できればこのまま引き取ってほしい」という相談をすると、空き家の活用や買い手を探している専門家につながることがあるのです。
実は、業者にとっても、空き家問題の解決に関わることは、自身のビジネスチャンスにつながる可能性があるため、業者は積極的に情報収集を行い、仲介役を担ってくれるのです。

ちなみに住宅に関わる業者さんはいろいろあります。ハウスクリーニング業者、遺品整理や残置物撤去の業者、解体業者、さらには葬儀屋なども含まれます。こうした仕事に就いている人が周りにいれば、積極的に話をしてみるのも良いでしょう。

 

また、可能なら「ご近所さん」にも話をしてみてください。実際私たち不動産業者も、身近な情報源となるのが、その地域に住む人々、いわゆる「ご近所さん」なのです。

空き家の周りに住んでいるご近所さんに話しを通しておくと、所有者ご本人がいなくても、ご近所さんが「いつもは空き家だけど、毎週日曜日に誰か来て掃除をしていますよ」「以前住んでいた人はこんなことで困っていたみたいですよ」など、訪ねてきた不動産屋さんに、生活実態や所有者の状況に関する情報を教えることがあるからです。

「空き家の情報を多くの人に言うなんて抵抗がある」人もいらっしゃるかもしれません。しかし、情報をオープンにしておくことで、その分出会いの確率も比例するのは間違いありません。

 

地方における「情報発信」の重要性

 

情報をオープンにすることは、とくに地方に行けば行くほど重要になってきます。

都市部、特に首都圏などでは、空き家であっても資産価値が高く評価され、不動産業者間での取り合いになることもあり、むやみに情報を広めることが必ずしも得策とは言えない場合がありますが、地方はそうではありません。

地方の空き家、特に利便性の低い場所や老朽化の進んだ物件などは、市場価値が見出しにくいケースが多いため、「より多くの人に空き家の情報を知ってもらう」ほうがチャンスは広がるからです。

実際、当社のお客様で斜面地の空き家を持っている方が、「このまま持っていても仕方がない」「誰かに活用してもらった方が良い」と考え、ご近所さんに空き家を売りたい、どうにかしたいと相談したことがきっかけで、当社とのご縁につながったケースもあります。

価値がないと思われている物件でも、それを必要としている人や、再生させるノウハウを持つ人と出会うためには、「情報発信」が重要なポイントです。

  

まとめ

 

空き家問題の解決には、公的な支援制度や専門業者への相談はもちろん重要ですが、それだけが全てではありません。身近な人々との対話や、関連業者との連携といった、地域に根ざした人的ネットワークを活用することも、有効なアプローチです。所有者が抱える心理的な負担を少しでも軽減し、「誰かに話してみる」という一歩を踏み出すことが、閉塞した状況を打開するきっかけになるでしょう。

 

当社では、長崎市内の空き家を専門的に取り扱い、そこから全国の空き家を減らしていく活動をしており、空き家に関するノウハウがたくさんあります。空き家対策について、ご相談やご質問などございましたら、お気軽にご連絡をいただけたらと思います。

 

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