空き家

【空き家長崎】 ナガサキストが目指す未来と今後の展望

現在、空き家は全国で約900万戸、長崎県だけで(賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家数として)約65,000万戸あると言われています。今後少子高齢化が進み、空き家はさらに増加すると見られています。
「空き家ばかりの地域」になることはその地域の治安悪化につながるばかりか、町そのものの価値を落としてしまうことにもつながります。そういった事態を避けるためにも、当社は今後空き家再生事業に真剣に取り組んでいきたいと考えています。今回はナガサキストが目指す未来と展望についてさまざまな視点からお伝えします。

 

長崎でまず100棟。空き家再生を目指す

長崎でまず100棟。空き家再生を目指す

長崎にある65,000万棟の空き家。その1割を当社で再生することが中長期の目標ですが、まず当社で100棟の空き家再生モデルを確立したいと考えています。

長崎の町を歩いてみると、すり鉢状で斜面地に家が建ち並び、海がすぐ見えることが最大の特長です。実際、空き家になっている家たちも斜面地に立っており、階段沿いに建つ物件が多く見られます。坂の上り下りがあるため、日常生活に負担がかかってしまいそうですが、それこそが長崎という町の持ち味なのです。空き家のリフォームを行い、また新たに人が住むことになれば活気が生まれ、町の雰囲気も明るく生まれ変わるはずです。

最近では中心地の平地に高層マンションが建てられ、鉛筆のようなビルが林立しています。たしかにマンション建設によって、利便性の向上ははかられるでしょう。しかし、ナガサキストが目指すのは「長崎の町らしさを残しながら新しい人に住んでもらう」こと。それができるのも、空き家再生事業の醍醐味でもあります。長崎という地の魅力をもっと多くの方に知っていただきたい。住んでいただきたい。そんな思いを持ちながら、今後も空き家再生事業に取り組んでまいります。

 

長崎発の上場会社を設立したい

長崎初の上場会社を目指す

では会社としてどんな方向性を目指したいのか?というと、少し大きな話になってしまいますが、長崎発の上場会社を設立するのが大きな目標です。長崎には、株式会社ジャパネットホールディングスや、ハウステンボス株式会社など全国に名を知られた会社は多くありますが、実は上場会社が存在していませんでした。

しかし、「Cross E ホールディングス株式会社」(佐世保市)が2024年8月29日に福岡証券取引所の新興企業向け市場Q-Boardに上場しました。2019年十八銀行の上場廃止から実に5年ぶり、長崎県に上場企業が誕生したことになります。こういった流れの中で、我々も本社機能は長崎のまま、東京証券取引所に上場することを目指します。

長崎で生まれ育った若者が長崎の大学を卒業後、福岡県や熊本県といった県外の企業に就職をすることも多いといいます。上場会社を立ち上げることができれば、「長崎で就職する」ということも選択肢のひとつに入るでしょう。地元で働く若者を増やす。それも、上場会社を立ち上げたい理由のひとつです。

さらに言えば、「不動産会社はブラック企業である」というイメージも払しょくしたいと考えています。ナガサキストでは、お客様への無理な営業や、長時間労働などは当然ながら行っておりません。スタッフの方々が働きやすく、かつパフォーマンスを出しやすい環境でお客様との取引を行っています。「長崎で空き家再生といえばナガサキスト」そうお客様に思っていただくためにも、今後もスタッフとともに事業規模の拡大を行ってまいります。

 

住宅を選ぶ選択肢のひとつに「中古」住宅を

住宅を選ぶ選択肢のひとつに「中古」住宅を

空き家再生事業の先に目指すもの。そのひとつに「中古住宅の価値を多くの方に知っていただく」「お客様の中古住宅に対するイメージを変える」ことがあります。現在、「戸建購入」の際、新築限定で考えている方は多いと思います。日本人は「新しいものが良いもの」という価値観があるからです。

しかし、アメリカやイギリスではその考えは逆で「古いものは歴史があって良いもの」という価値観を持っています。実際、中古住宅は費用がリーズナブルで、自分の思い通りにDIYができるなど多くのメリットも持っています。何より昔の建築物の良さに間近に触れる機会はそうそうありません。

今後、空き家再生事業が盛り上がりを見せて行けば、「中古住宅も見てみようか」と選択肢のひとつに挙がっていくのではないでしょうか。さらに言えば、新築戸建を「一生に一度のお買い物」と位置づけるのではなく、「自分のライフスタイルに合わせて住み替えていく」そんなライフスタイルをご提案したいと考えています。

中古住宅を活かすことになれば、間違いなく環境負荷も抑えられていくでしょう。自分たちだけではなく環境のためにもなる、そんな「地球にやさしい暮らし」をできるのも中古住宅の大きな魅力です。人々のマインドや価値観を変えていくことはそう簡単にできることではありません。でもだからこそ、ナガサキストはこの課題に真正面から取り組んでいきたいと思っています。

 

長崎でのビジネスモデルを全国へ展開したい

長崎でのビジネスモデルを全国へ展開したい

冒頭で、全国には約900万戸の空き家があるとお伝えいたしました。長崎県だけではなく、空き家の取り扱いで悩んでいるオーナー様は全国に多くいらっしゃいます。今後長崎で行ったビジネスモデルをベースに、他地域への展開も視野にいれています。

具体的には広島、横須賀といった長崎の土地に似た地形を持つ地域からスタートする予定です。まさに「全国の空き家を、長崎から。」をスローガンに、全国規模で空き家問題の解決に取り組んでいくことが当社の目標でもあり、使命だととらえています。

 

まとめ

 

今回はナガサキストが目指す展望についてお伝えしてまいりましたが、空き家物件のやり取りで忘れられない契約があります。明治に建てられた住宅を所有するオーナー様が、「空き家バンクに登録しても買い手も借り手もつかない物件がある」と悩んでいらっしゃったのです。そこで物件を見させていただくと、リフォームすれば十分使用できる状態だとわかりました。そこで当社でリフォームを行ない、紹介に出したところ大手建設会社様から「寮として使いたい」というお申し出があったのです。オーナーも、本当に困っていてどこに相談しても解決しなかったため、泣いて喜んでいらっしゃいました。

現在もこちらは寮として使用されています。まさに「物件が生まれ変わる」瞬間に立ち会えるのも、オーナーのお困りごとを解決できるのも、空き家再生事業だからできること。

私たちはこれからも空き家が持つ魅力を多くの方に伝え続けていくため、事業を前に進めてまいります。