空き家の現状
こんにちは!NagasakiST(ナガサキスト)です!
今回は空き家の現状について、書いていこうと思います!
この記事からわかるのは下記内容です!
・空き家の現状
・戸建とマンションの時代背景
・空き家処分のハードルの高さ
・空き家処分と所有者の思い
・まとめ
空き家の現状
全国の空き家総数は、900万戸あり、その中で「賃貸・売却用や二次的住宅(別荘など)を除く空き家は
385万戸にものぼります。(令和5年住宅・土地統計調査調べ)
人が利用したり住んだりさえすれば、100年経ってもきれいな家もあります。
ほとんどの家が「住まなくなる」」さらに「一時利用もされなくなる」ことで、老朽化が進み、再生できない状況になってしまっています。
また、空き家になると、犯罪に利用されたり、動物が棲みついたりする場合もあります。
空き家の近隣住民にとっては、生活する上での不安材料となってしまいます。
戸建とマンションの時代背景
戸建の空き家が増えているこの状況は、少子高齢化という時代背景もありますが、
マンション建設というのも理由の一つにあげられます。
1950年代から民間の分譲マンションの建設が始まりました。
日本最初の分譲マンションは1956(昭和31)年、日本信販が売主の「四谷コーポラス」で、
東京都新宿区に分譲されたとのことです。(引用元※https://www.nomu.com/mansion/library/trend/history/history.html
その後、大衆化向けのマンション販売が進みます。
人口のドーナツ化現象とともに、マンションは、便利で駅に近い都市部に集中するようになりました。
少子高齢化でドーナツエリアの戸建に住んでいる高齢者の方々が、病院等も近く、生活するのに便利な、
都市部に転居することが増えてきます。
戸建というのは、都市部において、比較的駅から離れていて、閑静な住宅街に建築されることが多いため、
都市部の便利なマンションと比べると、利便性には劣るところが多く見受けられると思います。
空き家処分のハードルの高さ
そのまま転居時に売却できればいいのですが、なかなか思ったような値段がつかず、売却が難しいケースがあります。
買う側からみると、わざわざその空き家物件をリフォームしたりして住まなくても、
都市部のマンションを選ぶ若者世代も増えてきたということもあり、郊外の戸建は空き家となっていきます。
生まれ親しんだ実家がこういう形で空き家になり、ボロボロになっていくのは悲しいという気持ちや、
こんなボロボロの家を子供たちに残したくないという気持ちなど、本当に色々な想いをお持ちの方がいらっしゃると思います。
それでも自分たちの中で、活用方法や再生方法はわからない。
どうしていいのかわからないまま、時間が過ぎていく。
空き家を、市や県に寄付しようとしても、建物を解体して土地を更地の状態にしてからでないと、寄付が受けられないということが多く、
寄付する場合は、解体費用を負担しなければなりません。
解体費用は一般的に木造2階建で200万円前後、最近ではアスベスト調査費用等もかかるため、木造2階建300万円ということもあります。
その費用をかけて、空き家を整理するのか。というのもお悩みのひとつです。
空き家処分と所有者の思い
売買でもだめ、無償でもだめ、どうしたらいいのか。
中には、解体費用を払うぐらいなら、その解体費用分を戸建を再生する費用にあててほしいという思いから、
100万円払うので引き取って欲しいという人もいます。
しかし、多くの方々は
「そんなに安く売ってしまっては、悲しい」
「100万円にもならないのか。」という方だったり
「せめて出費がでないように」手放したいと思っています。
ボロボロの状況でなければ、値段はつくかもしれませんが、
管理ができていない状況ですと、正直、かなり厳しい状況です。
値段がつくだけ、良い方と考えていただくことになってしまいます。
※雨漏りをしている空き家がそのままになると、1階の天井までこの様な状態に。
まとめ
相続が発生した際、子供世代が持ち家を持っていたり、県外で出ていってしまっていると、子供世代がその空き家を利用できません。
売却するにしても遠方でお願いできる不動産会社がわからないなど、様々な理由で、
空き家を管理することができずに、長期間放置せざるをえない状況になってしまいます。
空き家は、定期的に室内に入って、風通しをして管理することで、
現状を維持できることもあり、さらに人が住むことで、
生まれ変わることができます。
ずっと空き家の状態か、管理をしている状態かで、
再利用ができるかできないか、大きく変わります。
次回は、空き家の活用方法などお話できればと思います。