空き家

空き家に潜むリスク

当社で空き家再生事業を手掛けてきた物件の中に、築50年ほどの物件もあれば、明治時代に建てられた築100年を越えている物件もあります。

単純に築100年以上と耳にすると

「え。。大丈夫?」

「古すぎて汚なさそう…」

など、あまりよろしくないイメージが頭に思い浮かぶかと思います。

 

なぜそのようなマイナスイメージを持たれるのか、

空き家に潜むリスクについて、今回はお話をしていきます。

 

空き家に潜むリスク①「劣化」

さて、ここで問題です。

以下の2つの選択肢で、劣化が進んでいる物件はどちらだと思いますか?

(※当社が実際に手掛けた物件で比較しています)

 A.築50年ほどで、3年以上人の出入りもない物件

 B.築100年を超えているが、年に数回は人の出入りがある物件

 

 

答えは、Aの物件なんです。

 

当社が手掛けた築100年以上の物件は、人が住まなくなってからも、年末年始やお盆など、定期的に親戚が集まっていたそうです。

定期的に人が出入りすれば、自然と「空気の入れ替え」が行われ、よほどのことがない限り「掃除」もされます。

そういったことを行うことにより、築年数以上に空き家をキレイに保つことができます。

 

一方、何年も掃除どころか換気もされていないような物件は、築年数が50年経っていなくても、

見た目も物件自体も、時間の経過以上に劣化が激しく進んでいる状態です。

 

もちろん、空き家になる前の居住期間にどれくらい掃除されてきたのかということも関係してきますが、

空き家だからといって放置せず、定期的に換気や清掃を行ってあげることが大切です。

 

空き家に潜むリスク②「意外とかかる出費」

劣化が進んだ空き家は、なかなか購入希望者が見つかりません。

大変だから、何したらいいか分からないから、と放置されがちな空き家ですが、所有しているだけで意外と出費がかさみます。

微々たる金額だから「ま、いっか」と後回しになっていませんか?

 

いざ売却しようと思っても、売却できるまで時間を要し、その間も出費が続きます。

・毎年かかってくる固定資産税

・草木が生い茂った場合の剪定代

 (近隣住民や市区町村からクレームが入ることがあります)

 

所有している物件が空き家になった際、または空き家を相続した場合は、早めに専門家にご相談されてみることをおすすめします。

 

空き家に潜むリスク③「シロアリや動物の棲家に…」

空き家に限ったことではないですが、害虫や動物による被害を受けるリスクが空き家だと高くなります。

 

(( 実際の写真が登場します ))

  ※苦手な方はスキップしてください。

空き家に潜むリスク③「シロアリや動物の棲家に…」

空き家に潜むリスク「シロアリや動物の棲家に…」

 

こちらでご覧いただいた写真のように、空き家だと被害の発見が遅れ、シロアリたちの思うがままに食い荒らされてしまいます。

また、屋根裏に動物が生活している残骸(◯ン)や、ひどいところだと床の上に鳥の◯体がころがっていた物件もありました。

 

このような事態を防ぐため、空き家でも定期的に空き家維持管理サービスを利用したり、

リフォーム時に屋根裏までチェックしたり、シロアリ防除を施したりすることが理想的です。

 

ちなみに当社では、リフォームを終えた後も、購入希望者や入居希望者が見つかるまで、

定期的に物件へ足を運び、空気の入れ替えや清掃等を行っております。

 

まとめ

空き家を再生していくためには、一人だけでは手に負えない箇所も、実は隠れているのです。

いかにリスクを回避するか、そして起きてしまったことへ適切な対処をしていくことこそが、空き家再生やDIYをする上での大事なポイントになります。

 

特にシロアリや動物による被害は、見えづらいところなので要注意です。

これから購入される方は、この点も視野に入れて調査されてみてください。

所有されている方は、こういったことも聞かれることを想定しておき、定期的な清掃をしておきましょう。