空き家

【長崎空き家】物件を引き受けた経緯ご紹介③(Y様)

今回は、シリーズ第3弾、引き続き長崎空き家所有者の方から、処分に困っている空き家を当社が引き受けたというエピソードをご紹介していきます。

 

【長崎空き家】不動産会社様のご協力

 

以前別の物件をご紹介いただいた時からのお付き合いで、今回も長崎市内の不動産会社様に、今回の掲載物件の問い合わせをしたところ、空き家所有者のY様同席のもと、物件の内見をおこなうことになりました。水の浦の物件で、現地集合することになりました。

 

【長崎空き家】空き家所有者様の思い

 

現地集合でお待ち合わせすると、不動産会社S様(以降S様)が物件の前面道路の前にたっていて、当社の仕入担当はお会いしたことがあったのですが、筆者は初めてお会いしたので、名刺交換をしました。Y様は中で、残地物の状況を確認されているそうです。

その前面道路から物件まで、徒歩1分で平坦なところにある立地で、建物の目の前までは、本下水が通っていますが、宅内引き込み菅がない状態、いわゆる「汲み取り式」になっていました。中からY様がいらしたので、名刺交換してもいいかどうかS様に確認後、ご挨拶をさせていただきました。その後、そのまま室内をみさせていただき、状況の確認をさせていただきました。残地物がまだある状況で、建物の床などを全て確認することはできませんでしたが、全体的に築年数相応の劣化や傾きなどがあり、一部雨漏りもしている様子で、これ以上物件をそのままにしておくことで、空き家再生ができなくなってしまうほどでした。

2階の間取りがおもしろくて、部屋を囲むように廊下や縁側があり、築年数にしては、特殊な間取りをしていました。1階に戻り、色々とお話を伺うと、またいろんな思いを話してくださいました。

 

・私(Y様)の実家で、父が新築でたてて、改築等も施して大切にしてきた戸建

・昔、この家で結婚式をあげたり、たくさんの人を招いて宴会をおこなったりと賑やかな自宅だった

・父が生前から実家のことを気にしていて、私も最近は、「あれはなんとかしないといけない」と父が夢に出てくるほど気になっている

・解体するのは簡単だが、やはり残して次の世代に利用してもらいたい

 

ご自身が育った戸建を自分の代で終わらせるのではなく、次の世代に引き継ぎたいというご意向でした。この立地で再建築することは難しく、戸建を解体してしまったら、2度と建物が建築されることがない場所であることもご理解されているご様子でした。

 

【長崎空き家】再生できる条件

 

そういった思いがつまった戸建を、簡単に解体するという判断をしないために、当社が空き家再生事業をしていて、こういう空き家を残していきたいという意思をY様に伝えました。大変喜んでいらっしゃったご様子で、「これで親父に説明ができる」とおっしゃってくださいました。

ただ、空き家を再生できる条件というのがあるのですが、今回の物件は空き家再生できないような、厳しい条件が揃っていたのも事実です。

 

・雨漏りしている or していた跡がある 

・風呂場が狭く、札のような長方形

・修繕をする部屋数が多い

・木サッシを多数使用している

・汲み取り式である

・人が住まなくなって3年以上経過している

 

加えてシロアリがいた形跡(蟻道-ギドウ)がありましたが、現時点でいるわけではなかったので、柱と梁の劣化はそこまで見受けられませんでした。

上記に記載した要件が下記のような状態だと、再生は可能と即断することができます。

 

 ・雨漏りしていない or 雨漏り跡がない

 ・シロアリ被害がまったくない

 ・風呂場が正方形

 ・木サッシがない

 ・本下水が通っている

 ・数ヶ月前まで人が住んでいた

 

極端な話ですが、空き家再生できない物件はありません。ただ、最終的にエンドユーザーの皆様にご利用いただくことを考えると、多大な費用をかけてリフォームをしても、売れずに空き家の状態がつづいてしまったら意味がありません。空き家をリフォームして、見合った家賃で借りてくださるか、あるいは購入される方が、空き家再生事業として成立する金額で購入して、住んでくださって、初めて空き家が再生したと考えているため、今回の条件はなかなか難しいものではあります。

 

まとめ

 

この水の浦の物件は、Y様の思いを引き継いで再生を進めようと会社として取り組んでまいります。完成後の物件はtiktokやyoutubeショートなどでご紹介をしていきますので、ゆくすえが気になった方はぜひアクセスしてみてください。

 

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